看護師が点滴をするときのコツや注意点

点滴は点滴注射とも呼ばれ、薬剤や栄養素、電解質液などを加えて、一定のリズムを保って患者の身体に投与します。投与したい薬剤の量が多いときや、濃度が濃い薬剤を使うときに用いられます。また、点滴には二種類あり、外来で行われている末梢静脈路と入院患者に対して行われる中心静脈路とがあります。末梢静脈路は腕の静脈などに針を刺して行うので、比較的処置しやすいのが特徴で、水分の補給などに有効ですが、高カロリーや濃度の高い輸液には向いていません。一方、中心静脈路は高濃度の薬剤を投与することが可能です。

これらの点滴は看護師が処置することになりますが、点滴をする血管を探すときには目で確認するだけでなく、手で触ってぷっくりと盛り上がっている部分をチェックします。指で触ると少し盛り上がっていて、弾力があれば細めの血管でも穿刺しやすいでしょう。ただ見た目で判断するのは難しいので、ルート確保の前には、まずしっかり触ることも重要です。

それから、点滴の管理を行うときには、定期的に観察や確認を行うことが欠かせません。看護師が確認を怠ってると、点滴漏れによって腫れを起こしてしまったり、滴下数の過不足が起きてしまうことがあります。観察時には、滴下調節や針を刺した部分のチェックなどをして、患者の安全を保つようにしましょう。また、点滴がなくなったことを患者に教えて貰えるように声掛けをするのも大切ですが、自ら確認して交換することも忘れてはなりません。